ベラドンナ(アトロパ・ベラドンナ)の利用法とは?
ベラドンナ(学名:Atropa belladonna)は、別名「デッドリーナイトシェード」と呼ばれる有毒植物です。葉はサイズが不揃いで暗緑色、つぶすと不快な臭いがし、苦味があります。
鎮静剤・麻酔薬としての利用
ベラドンナは鎮痛・気分・行動の変化をもたらし、睡眠を誘導するために麻酔薬や鎮静剤として用いられてきました。中世では魔女がベラドンナの軟膏を体に塗り、幻覚や官能的な感覚を得ていたと伝えられます。
利尿剤としての利用
馬や犬の獣医学において利尿剤として使用され、またヒトに対しても従来医療で利尿作用が利用されています。
平滑筋弛緩薬(抗痙攣薬)としての利用
ベラドンナから抽出されるアトロピンは、咳止めや百日咳薬、胃潰瘍の緩和、全身麻酔前の腸管平滑筋の緩和に使用されます。
散瞳薬(ミドリアティック)としての利用
散瞳薬は瞳孔を拡大します。16世紀のイタリア女性はベラドンナ抽出物で瞳を大きくし、魅力的な「美しい女性」のイメージを演出しました。この名称「ベラドンナ(beautiful lady)」はそこから来ています。また、眼科検査時の瞳孔散大にも使用されます。
副作用と相互作用
過量摂取すると、口渇、眠気、めまい、下痢または便秘、視覚障害、発熱、排尿・発汗障害、不整脈などの症状が現れます。アルコールは鎮静作用を強め、血液凝固抑制薬の効果を低下させます。カオリンやアタプルギチンを含む下痢止めはベラドンナの作用を弱めることがあります。ホメオパシーでの使用を検討する場合は、他の薬剤や食品との相互作用について専門家に相談してください。
