甘草(リコリス)の腸への効果と注意点
概要
甘草は Glycyrrhiza glabra L. 系統の根茎から得られる植物で、消化器系や大腸の不調に有益とされています。強力な抗酸化作用により活性酸素による細胞障害を抑え、結腸直腸がんの予防に寄与する可能性があります。
主な効果
- 消化不良、炎症、便秘、腫脹などの症状緩和
- 体内の毒素排出を促進し、潰瘍の治癒をサポート
- 胃・腸の粘膜を保護し、潰瘍形成を防止
種類
- グリシルリジンを含む普通の甘草
- グリシルリジン除去(DGL)甘草:グリシルリジンを取り除いた形態で、血圧上昇リスクが低い
特徴・注意点
- 医療現場では、血圧上昇や大量摂取時の毒性が懸念されるため、DGL が推奨されることが多い
機能性例
- カーベノキサロンという甘草由来化合物は大腸を保護し、中国では潰瘍性大腸炎の治療に使用されている
専門家の見解
- Vanderbilt大学医療センターのRaymond Harris博士とMing‑Zhi Zhang博士らの研究(Journal of Clinical Investigation)では、甘草成分が腫瘍増殖を促す酵素COX‑2の産生を阻害することが示された
豆知識
- 甘草に含まれるグリチルリチン酸は砂糖の約50倍の甘さを持ち、甘草独特の甘みの元となっている
