グルコン酸亜鉛(Zinc Gluconate)の副作用と安全性

特徴

  • グルコン酸亜鉛は、亜鉛1分子に対してグルコン酸が2分子結合した化合物です。サプリメントや、市販の風邪薬Zicamの成分として広く利用されています。
  • 米食品医薬品局(FDA)は、適切な製造条件下で製造された場合、グルコン酸亜鉛は「一般に安全と認められる(GRAS)」と位置付けています。したがって、通常の食事やサプリメントで摂取する分量では副作用は報告されていません。

警告

  • 2003年9月、Zicamの鼻用製品(グルコン酸亜鉛を含む)を使用した利用者が、嗅覚や味覚の喪失、焼けるような痛みを訴えて訴訟を提起しました。2006年には340件の訴訟が和解され、総額1200万ドルが支払われました。

重要性

  • 2009年6月、FDAは3つのZicam鼻用製品が嗅覚障害(嗅覚喪失)を引き起こす可能性があるとして警告を発表しました。130件以上の嗅覚喪失報告があり、1回の使用で症状が出たケースも報告されています。症状は永続的になることもあり、FDAは製品の販売停止を要請しました。

考慮点

  • この警告は鼻用製品に限定されており、経口用の亜鉛タブレットやロゼンジ、食事からの亜鉛摂取には適用されません。亜鉛は免疫機能の維持や正常な成長に不可欠な必須ミネラルです。日常的な摂取はバランスの取れた食事から得ることが推奨されています。

専門家の見解

  • ニューヨーク・タイムズは、FDA薬剤部門のコンプライアンス担当官であるチャールズ・E・リー博士が、鼻粘膜の神経受容体に対して亜鉛が毒性を示す可能性があると指摘したと報じています。1930年代にポリオ予防目的で鼻腔内に亜鉛を投与した実験でも、一部の被験者が嗅覚を失う事例が確認されています。

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