ホーリーバジル(トゥルシ)の危険性とは?
ホーリーバジル(学名:Ocimum sanctum、別名トゥルシ)は、インドや熱帯アジア原産の小型の低木です。アーユルヴェーダで「ハーブの女王」と称され、古くから様々な健康効果が期待されています。
歴史
ホーリーバジルはミント科に属し、インド文明の初期からアーユルヴェーダ医学で使用されてきました。抗炎症作用があることが知られ、呼吸器感染症やアレルギー、喘息の民間療法に利用されました。
主な利用法
抗酸化作用により血糖値を下げる効果が報告され、糖尿病の補助療法として注目されています。また、総コレステロールや血圧の低下、風邪、マラリア、頭痛、咳、胃腸障害の緩和にも使われます。さらに、抗菌・抗ウイルス・抗真菌・抗結核・抗マラリア作用も確認されています。
危険性・注意点
メイモニデス医療センターの報告によれば、大量摂取は生殖能力に影響を与える可能性がありますが、動物実験の結果でありヒト臨床試験では有害な報告はありません。妊娠中や授乳中の安全性はまだ検証されていないため、これらの期間は摂取を控えることが推奨されます。また、ウルシやツタウルシの皮膚炎治療への有効性は科学的根拠が乏しいです。
主な有効成分
茎と葉にはタンニン、サポニン、トリテルペノイド、フラボノイドなどが含まれます。葉の精油はユージェノールをはじめとする揮発性化合物を含み、抗炎症・抗酸化作用が示されています。
推奨摂取量
ヒト試験で用いられる一般的な用量は1日1,000〜2,500 mgです。乾燥粉末の葉を一度に、または1日数回に分けて摂取します。アーユルヴェーダでは、スタミナ向上を目的にハーブティーとして飲むことも一般的です。
科学的研究
ウェイン州立大学カーマノスがん研究所の研究では、ホーリーバジルが抗酸化、化学誘発性がん抑制、抗炎症作用を示し、発がん物質からの保護やがんの進行抑制に寄与する可能性が示唆されました。特に乳がん腫瘍の増殖抑制が観察されましたが、これらはマウスモデルでの結果であり、ヒトがん患者に対する十分なエビデンスはまだ不足しています。
