セロトニンを高めるハーブとサプリメント

神経伝達物質のセロトニンは、気分や怒りのコントロール、睡眠の調整に関与しています。脳のほとんどの細胞がセロトニンの影響を受けるため、記憶や学習、体温調節、食欲、さらには社会的行動にも影響を与えると考えられています。また、心機能や内分泌系、筋肉組織にも作用します。多くの研究者は、うつ病の一部はセロトニンバランスの乱れが原因であり、さまざまな要因がこの不均衡を招く可能性があると指摘しています。

ハーブサプリメントでセロトニンを高める

  • オートストロウ、ゴボウ、タンポポ、ブラックコホシュ、ジンセン、ワイルドヤムなどがセロトニン上昇に効果があるとされています。タンポポは抗酸化物質ルテオリンも含みます。
  • ゴボウは関節炎、糖尿病、脱毛などの治療に昔から用いられ、がん治療薬の成分にもなります。ブラックコホシュは更年期障害の緩和に、ワイルドヤムは肝臓や内分泌系のサポートに利用されます。
  • これらのハーブはセロトニンを増やすことで、双極性障害や季節性情動障害(SAD)などのうつ症状の改善が期待されます。セイヨウヨモギ(セントジョンズワート)も軽度のうつに対して使用されます。

ハーブサプリメントの摂取時の注意点

天然由来だからといって副作用が全くないわけではありません。多くのハーブは医薬品の原料となっており、体内での作用は薬と似ています。そのため、他の医薬品との相互作用が起こることがあります。現在薬を服用中の方は、ハーブを追加する前に必ず医師に相談してください。

その他のサプリメント

  • L-トリプトファンはかつてセロトニン増加に用いられましたが、1989年に米国で使用が禁止されました。その代替として5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)が利用されます。5-HTPは体内でトリプトファンから自然に生成され、セロトニン合成に使われます。5-HTPはアフリカ産のグリフォニア・シンプルシフォリアの種子から抽出されます。
  • SAMe(S-アデノシルメチオニン)もセロトニンやドーパミンの産生を促すとされています。体内では必須アミノ酸メチオニンから合成されますが、低濃度がうつ病と関連するという報告はあるものの、治療効果を裏付ける十分な研究はまだありません。
  • 5-HTPもSAMeも、抗うつ薬を服用している人が併用することは推奨されません。

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