コホッシュ(黒コホッシュ)の副作用と注意点

歴史

黒コホッシュは北米東部の森林の縁に自生し、ヨーロッパでも栽培されています。根と乾燥した地下茎が薬用に利用され、キンポウゲ科に属し白い花を咲かせます。1813年にピーター・スミスが医薬品として紹介し、先住民は喉の痛み、痙攣、子宮の炎症、腸痙攣などに用いました。妊娠予定日の数週間前にお茶を飲むことで、分娩を速く楽にするという信仰もありました。

用途

黒コホッシュは更年期障害や骨粗鬆症の症状緩和に用いられる「女性のハーブ」として知られています。また、分娩時の子宮収縮を促す効果があるとされ、アロンキン族(現代のアルゴンキン族)でも出産や月経痛の緩和に利用されました。先住民は根を避妊目的でも使用しており、同様の作用を持つ青コホッシュも大量摂取や抽出物で妊娠中絶に用いられることがあります。

副作用

2002年8月号の『Veterinary and Human Toxicology』に掲載された研究によると、青コホッシュは中絶目的で使用された際にニコチン様中毒を引き起こすことがあり、嘔吐、筋力低下、腹痛などの症状が報告されています。妊娠中に使用すると、高用量でなくても早産や流産のリスクがあります。また、吐き気、嘔吐、血圧上昇などの症状も報告され、鎮静剤、麻酔薬、降圧薬との併用は避けるべきです。エストロゲン様作用があるため、エストロゲン補充と併用することが推奨される場合もあります。

ホルモン療法との関係

『Menopause』誌第11巻第5号に掲載された症例報告では、コホッシュが自己免疫性肝炎を誘発する可能性が指摘され、使用中の女性は注意深くモニタリングすべきとされています。一方、更年期症状のホルモン療法代替として利用されることが増えており、乳がんや心血管疾患のリスク低減が期待されています。第10巻第1号の別の研究では、短期間の使用であれば副作用は軽度で可逆的と結論付けられ、重大な有害事象は稀であり、比較的安全なハーブと評価されています。

用量

伝統的な調製法では、乾燥根0.5〜1gを煎じるか酢酸エタノール抽出して使用しました。現在は「Remifemin」などのサプリメントとして市販され、ドイツ製の錠剤や液体エキスが米国でも販売されています。一般的な推奨用量は1日2回、各20mgですが、製品によって異なるためラベルを確認してください。高用量や濃縮抽出物は特に妊娠中に副作用を引き起こす恐れがあります。

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