カプリル酸とは何か?

カプリル酸(化学名:オクタノ酸)は、中鎖脂肪酸の一種で、ヒトやウシの母乳、ココナッツ油、パーム油に自然に含まれています。米国農務省(USDA)はカプリル酸を安全(GRAS)と認定しており、消化吸収が難しい患者への静脈栄養剤としても利用されています。

カプリル酸とウイルス

スイスで行われた研究(International Association for Biologicals掲載)では、カプリル酸がウイルス性下痢や偽狂牛病などのエンベロープ(外膜)ウイルスを除去する効果が確認されました。一方、エンベロープを持たないウイルスに対する除去力はやや低いと報告されています。エンベロープはウイルスが宿主細胞に侵入する際に利用するタンパク質構造です。

カプリル酸と細菌

コネチカット大学の実験では、カプリル酸が溶血性レンサ球菌(Streptococcus属)3株、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、大腸菌(E. coli)の5種の細菌に対し増殖抑制効果を示しました。特にレンサ球菌に対する効果が高く、E. coliへの効果は最も低い結果となりました。研究者は、カプリル酸が抗生物質の代替または併用として有望であると結論付けています。

カプリル酸と真菌

カプリル酸の代表的な利用法は、カンジダ症などの酵母感染症の抑制です。カリフォルニア州ブルーシールドによると、1940〜50年代にジョンズ・ホプキンズ大学などで実施された研究で、ココナッツ油由来のカプリル酸がカンジダ・アルビカンスの成長を局所的にも経口的にも阻害することが確認されています。ココナッツ油にはラウリン酸など、他の抗真菌成分も含まれます。

可能性

カプリル酸は牛乳やココナッツ油など日常的な食品に豊富に含まれ、食事に簡単に取り入れられます。細菌、ウイルス、真菌に対する広範な抗菌活性が示唆されていることから、健康維持を目指す人々にとって低コストで栄養価の高い選択肢となり得ます。母乳に含まれる理由も納得できるでしょう。

カプリル酸サプリメント

市販のカプリル酸サプリはカプセル形態で、健康食品店やオンラインで購入可能です。脂溶性のため、食事と一緒に摂取すると吸収が良くなります。

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