ギラン・バレー症候群(GBS)とは何か?
概要
ギラン・バレー症候群(Guillain‑Barré syndrome、GBS)は、自己免疫が末梢神経を攻撃する稀な神経疾患です。主に四肢の脱力やしびれが現れ、重症例では麻痺に至ることがあります。感染症(細菌・ウイルス)に続いて発症することが多いと考えられています。
主な症状
症状は数日から数週間にわたり徐々に進行し、代表的なものは以下の通りです。
・四肢の脱力・しびれ
・手足のチクチク感(刺すような感覚)
・歩行困難
・発話・嚥下障害
・視力低下・眼瞼下垂
・全身の倦怠感
・呼吸困難
診断
診断は症状と身体検査に基づき行われ、必要に応じて神経伝導速度検査や腰椎穿刺(脊髄液検査)で神経の炎症や脱髄の有無を確認します。
治療法
根本的な治癒法はありませんが、症状緩和と回復促進を目的に以下の治療が行われます。
・血漿交換(プラスマフェレシス):血液から血漿を除去し、代替液と交換します。
・静脈免疫グロブリン(IVIg)投与:抗体を静脈注射し、免疫反応を調整します。
・コルチコステロイド:炎症抑制薬として使用されます。
・対症的サポート:呼吸管理、血栓予防、疼痛緩和などを含みます。
回復と予後
回復には数か月から数年を要することが多く、ほとんどの患者は徐々に改善しますが、永久的な筋力低下やしびれが残る場合もあります。死亡率は約5%と報告されています。
