任天堂Wiiを活用した脳卒中リハビリテーション
脳卒中の影響
脳卒中は血栓が脳にできる疾患で、症状は言語障害、顔面のたるみ、視覚障害、運動機能低下、記憶障害など多岐にわたります。発症から治療までの時間が長くなるほど、酸素欠乏による脳ダメージが進行します。そのため、リハビリテーションでは身体機能の回復が重要です。
Wiiを用いたリハビリテーション
任天堂Wiiはモーションセンサー付きコントローラで操作するゲーム機です。Wii SportsやWii Fitは、テニスやゴルフ、バランス、ストレッチ、カーディオなど多様な運動をシミュレートします。
初期段階の患者向け
座ったままでプレイできるWii Sportsは、軽度の動作でもコントローラを振るだけで運動が可能です。これにより、重度の脳卒中患者でも無理なく身体を動かすことができます。
回復が進んだ患者向け
Wii Fitはバランス、カーディオ、ストレッチの3種目を提供します。バランスゲーム(スノーボードやスキージャンプ)で体幹を鍛え、軽いヨガやストレッチで柔軟性を回復し、ボクシングやフラフープのカーディオで持久力を向上させます。各エクササイズは1~2分程度で、1日に何度も短時間で実施でき、疲労を防げます。
なお、運動は医師の指導のもとで開始し、無理な負荷は避けることが重要です。
効果の実証
米国の医師アシスタント誌(physician-assistant.advanceweb.com)によると、1回約1時間のトレーニングを11回実施した脳卒中患者は姿勢と可動性が改善し、週3回、4週間のプログラムでは体力と健康状態の向上が確認されました。ただし、サンプル数が少ないため結果の一般化には注意が必要です。また、シミュレーション運動は実際の運動に比べて消費カロリーが低いことも報告されています。
