ブラックウィドウの咬傷症状と対処法
メスのブラックウィドウは体長約2.5〜5センチメートルで、光沢のある黒色に腹部の下側に赤い砂時計形の斑点があります。オスは小さく、噛むことはありません。主に米国南部・西部に分布し、噬まれると強力な神経毒が注入されます。
初期症状
多くの人は重篤な反応を示さないものの、典型的には咬み部に針で刺したような痛みが出ます。痛みは急速に強くなり、2本の牙痕が見えることもありますが、痕が見えない場合もあります。局所的に赤み、腫れ、灼熱感が現れることがあります。
痛みの広がり
噬み後20〜60分で痛みが全身に広がり、強い痛みになることがあります。肩や背中の筋肉痙攣や痛みが頻繁に起こり、腹部の激しい痛みから虫垂炎や卵巣破裂と誤診されることもあります。胸部の痛みが心臓発作や胆石と勘違いされることもあります。
その他の症状
- 全身の倦怠感や震え
- 頭痛、光過敏症、発疹
- 吐き気・嘔吐、下痢、失神、めまい
- 過剰な唾液分泌、発汗、呼吸困難
- 心拍数上昇・血圧上昇
- 妊婦の場合、早産のリスクが高まります
注意点
咬まれた場合は特に激しい痛みや症状が出たときは、速やかに救急外来へ行くか救急車を呼んでください。特に子どもや高齢者、基礎疾患を持つ人は重篤化しやすく、迅速な治療が必要です。子どもは咬傷後に痙攣を起こすことがあります。
治療法
多くの診療所や救急外来では、ブラックウィドウ用の抗毒素は常備していません。抗毒素は重篤な症例でのみ使用され、副作用のリスクもあるため、医師は血圧降下薬、筋弛緩剤、鎮痛剤で対処することが多いです。救急外来で治療を受けない場合、数日間にわたり激しい痛みや不快感が続くことがあります。
