炎症性乳がん(IBC)とは何か?
炎症性乳がん(IBC)とは
炎症性乳がん(Inflammatory Breast Cancer、IBC)は、がん細胞が制御不能に増殖し、皮膚のリンパ管を閉塞させることで乳房が腫れ、赤みを帯びる非常に攻撃的で稀な乳がんです。Mayo Clinicによれば、他の乳がんに比べ生存率が低く、早期診断と早期治療が鍵となります。
原因
- 多くは原因不明(特発性)ですが、年齢・性別・肌の色がリスク要因とされています。主に60~65歳の女性に多く、黒人女性のリスクは白人女性より高いとされています。男性でも発症しますが、70歳前後の非常に稀なケースです。
主な症状
- 乳房の痛みや腫れ、赤紫色の変色
- かゆみ、乳頭の引き込み(内向き)
- 腕のむくみや炎症、しこりの形成、発熱など
診断方法
- 従来の乳がん検査だけでは診断が難しいため、外科的生検が主に用いられます。皮膚と基底組織の大きなサンプルを採取し、がん細胞の有無を確認します。
- 生検結果を踏まえて、マンモグラフィや超音波検査で追加確認を行います。
手術
- 感染した乳房組織と周囲のがん組織を外科的に切除し、がんの拡大を防ぎます。手術はIBC治療の中心的手段です。
その他の治療法
- 放射線療法:高エネルギービームでがん細胞を破壊します。
- ホルモン療法:エストロゲン過剰が乳がんの原因となるため、ホルモンバランスを調整します。
- 抗がん剤:タモキシフェン、ラロキシフェンなどが使用されます。
まとめ
炎症性乳がんは早期発見が難しいものの、適切な診断と多面的な治療により予後を改善できます。
