714-Xによるがん治療
概要
714‑Xは主に樟(カンフル)から抽出された刺激性の結晶性物質で、ほかに水、窒素、塩が含まれます。カンフルはがん細胞の窒素取り込みを阻害し、免疫応答やリンパ機能の活性化を促すと主張されています。
歴史
米国国立がん研究所(NCI)によれば、714‑Xは1960年代にカナダで開発されました。モアーズがんセンターは、ガストン・ナエッセンスがこの化合物を考案したとしています。
理論的根拠
樟はがん細胞が健康な細胞から窒素を奪う過程を阻害し、結果として免疫系の働きを妨げるとされています。714‑Xは免疫応答を活性化し、リンパ系の機能改善にも寄与すると主張されています。
治療方法
714‑Xは液体状で、鼠径部近くのリンパ節に注射します。モアーズがんセンターのプロトコルでは、21日ごとのサイクルを3回繰り返すとされています。
査読状況
NCIの報告によれば、動物実験やヒト臨床試験の結果は、査読付き学術誌に掲載されていません。
リスクと承認状況
注射部位に軽度の圧痛や腫れが生じる程度の副作用しか報告されていません。カナダでは他に治療法がない患者に対し「慈悲使用」として提供されていますが、米国食品医薬品局(FDA)の承認は得ておらず、米国内では使用されていません。
