化学療法は薬剤でがん細胞などの増殖の早い細胞を死滅させる治療法です。がん細胞だけでなく、正常な口腔・咽頭の細胞も影響を受けやすく、口や喉に様々な副作用が現れます。以下に主な症状とその対処法をまとめました。

味覚の変化

化学療法により舌の味覚が鈍くなり、食べ物が金属的、チョークのように感じられることがあります。食事にハーブや酸味を加えると味覚の変化を和らげられる場合があります。

口腔乾燥

唾液腺の機能が低下し、口や唇が乾燥します。乾燥は治療期間中だけ続くことが多く、水や氷のかけらを頻繁に口に含むことで緩和できます。

口腔・咽頭の痛み

熱いもの・冷たいものに対する感覚が過敏になり、食事や飲み込みが困難になることがあります。刺激の少ないぬるま湯や柔らかい食事を選び、刺激物は避けましょう。

感染リスクの増大

口腔内は常に多数の細菌が存在しますが、化学療法で免疫力が低下すると感染しやすくなります。歯磨きを丁寧に行い、定期的に医師や歯科医に相談することが重要です。

口内炎・潰瘍

化学療法は口腔内に潰瘍(口内炎)や出血、白い斑点を引き起こすことがあります。抗炎症剤や口腔用ジェルの使用、適切な口腔ケアで症状を軽減できます。

これらの副作用は多くの場合、治療が終われば徐々に改善しますが、症状が重い場合は速やかに医療機関へ相談し、適切な対策を講じることが大切です。