柔軟シグモイドスコピーとは何か?
使用目的
柔軟シグモイドスコピーは、直腸出血の原因や構造異常、ポリープの有無を確認し、がんの前段階となる病変を早期に発見するために用いられる検査です。
シグモイドスコピーと大腸内視鏡検査の違い
両者は共にカメラ付きのチューブで大腸内を映像で観察し、ポリープの切除や組織採取が可能です。主な違いは観察できる範囲にあります。大腸内視鏡検査は大腸全体を検査できるのに対し、シグモイドスコピーは下部大腸(S状結腸)までしか到達しません。
便潜血検査(FOBT)と併用すると、両検査の検出率と精度がさらに向上します。FOBTは便中の微量な血液を検出し、腸内の異常を示唆します。
検査前の準備
正確な結果を得るために大腸を十分に洗浄します。医師の指示に従い、検査前日に食事制限や処方下剤の使用が求められます。下痢が強い場合は洗浄が不要になることがあります。
通常、常用薬の中止は不要ですが、血液を薄める作用のあるアスピリンなどの薬は、FOBTの精度低下や生検時の出血リスク増加につながるため、医師に相談してください。
検査手順
検査開始前に鎮静剤が投与されることが一般的です。痛みはほとんどなく、圧迫感や膨満感、軽い痙攣を感じる程度です。患者は左側臥位で、肛門からシグモイドスコープを挿入し、直腸・S状結腸までゆっくり進めます。モニターに映し出された映像で大腸壁を観察し、異常部位があれば組織サンプル(生検)を採取します。検査時間は通常5〜15分程度です。
リスクと合併症
熟練した医師が適切な環境で実施するため、リスクは極めて低いです。稀に大腸壁が穿孔することがあり、その場合は手術が必要になります。また、生検部位からの出血が起こることがありますが、ほとんどは軽度で自然に止まります。
