神経芽細胞腫の概要と最新情報

神経芽細胞腫は乳幼児に多く見られるがんで、胎児期の神経細胞が異常に増殖してできる腫瘍です。妊娠中の超音波検査で見つかることもありますが、ほとんどは生後1〜2歳で診断されます。米国がん協会によると、10歳以上の子どもではほとんど発症しません。

発生部位

神経芽細胞腫は交感神経系に属する部位に発生します。具体的には次のように分かれます。

  • 副腎(全体の約1/3)
  • 腹部の交感神経節(約1/3)
  • 頸部・胸部・骨盤の交感神経節(残り)

腫瘍の位置により現れる症状は異なります。

主な症状

症状は腫瘍の部位や大きさにより多様です。最も一般的なのは腹部にできるしこりで、食欲不振や腹部の不快感を訴えることがあります。頸部や鼠径部に腫瘍ができることもあります。腫瘍が周囲の臓器を圧迫すると、痛みや排尿障害、腫脹が生じます。早期診断は難しいですが、尿中の特定物質を測定する非侵襲的検査が高い診断精度を示します。

転移時の症状

腫瘍が他の部位に転移すると新たな症状が現れます。

  • 骨転移:激しい痛み、筋力低下、しびれ、場合によっては麻痺。
  • 皮膚転移:紫斑や皮膚の変色。
  • 骨髄転移:倦怠感、出血傾向、感染症の増加。
  • ホルモン分泌型:発熱、頻脈、下痢、皮膚紅潮、発汗、高血圧などの副腫瘍症候群。

予防と治療

現在、神経芽細胞腫を予防する方法は確認されていません。治療は病期、予後因子、患者の全身状態に応じて選択されます。

  • 手術:局所的な腫瘍の切除。
  • 化学療法:がん細胞の増殖を抑制。
  • 放射線療法:局所制御が必要な場合に実施。
  • レチノイド療法:高リスク例でがん細胞の分化を促進。
  • 幹細胞移植:骨髄が他の治療で損傷した場合に実施。

各治療は単独または組み合わせて行われ、長期的なフォローアップが重要です。

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