心臓がんとは何か?
歴史
がんは、正常な細胞が急速に増殖し始める状態です。増殖が速いだけでなく、がん細胞は特定の細胞シグナルに異常に反応したり、全く反応しなかったりします。また、血管新生や全身への転移といった能力も獲得します。
診断
心臓がんが極めて稀である理由の一つは、心筋組織が通常は増殖・分裂しないためです。細胞分裂の速さはがん形成の初期段階の一つであるため、心筋細胞は腫瘍形成に対して抵抗力があります。それでも、心臓組織から発生する一次性心臓腫瘍(原発性心臓腫瘍)や、他の部位から転移してくる二次性腫瘍(転移性心臓腫瘍)があります。
タイプ
最も一般的な一次性心臓腫瘍は粘液様腫(ミオーマ)です。粘液様腫は結合組織に由来し、心音に異常な音を生じさせ、超音波心エコーで検出されることが多いです。一次性腫瘍は転移することが稀で「良性」と呼ばれますが、心臓内の血流や電気伝導系を遮断し、突然死に至る危険性があります。
影響
二次性心臓がんは、他の臓器からの転移により心臓にできた腫瘍です。転移先の腫瘍は元の組織に似た形態を示し、心筋組織を侵食すると同時に、他の部位へも拡がります。そのため、非常に危険です。
予防・治療
心臓腫瘍は心臓という部位に位置するため、手術が難しいことが多く、放射線治療も健康な心筋を損傷するリスクがあります。一次性腫瘍は比較的予後が良いものの、二次性腫瘍は極めて深刻で、診断後約2年で致命的になることが多いです。早期発見と多専門的アプローチが重要です。
