前立腺がんの根治的前立腺摘除術は去勢とみなされるのか?
根治的前立腺摘除術とは
根治的前立腺摘除術(ラジカル前立腺全摘)は、前立腺がんの治療を目的に前立腺本体と精嚢、近傍のリンパ節を外科的に除去する手術です。前立腺は男性の生殖器官の一部であり、摘除により性機能に影響が出ることがありますが、去勢(カステレーション)とは異なります。
去勢との違い
去勢は、精巣(オーキディクトミー)や卵巣(卵巣摘除)を完全に除去または破壊する手術を指し、精子や卵子の産生、テストステロンやエストロゲンといった性ホルモンの主要な供給源が失われます。一方、根治的前立腺摘除術は精巣を残すため、男性ホルモンの産生は基本的に維持されます。
手術後の主な副作用
前立腺を除去すると、勃起不全や不妊といった副作用が起こりやすくなります。これらは薬物療法、陰茎インプラント、精子採取技術などで対処可能です。ホルモン分泌が完全に失われるわけではないため、性欲や二次的な性機能は多くの場合維持されます。
治療としての位置付け
根治的前立腺摘除術は、特定のステージやリスクの高い前立腺がんに対して有効な治療法です。がん組織を完全に除去できるため、根治や長期的な病勢コントロールが期待できます。手術の適応は、がんの進行度、患者の全身状態、個々の価値観や希望を踏まえて、医師と十分に相談した上で決定されます。
