CPTとADHDの診断:有効性と課題

ADHD診断の概要

多くの医師は、家族や教師、雇用主からの質問票や介護者の観察記録といった主観的なツールを用いてADHDを診断します。回答をADHDの診断基準と照らし合わせて判断します。

客観的手法を求めた研究者は、コンナーズ連続パフォーマンステスト(CPT)を開発しました。患者はコンピュータ画面に表示される刺激に対しキーを押すだけのテストを15〜20分間行い、見逃しや誤答の率が測定されます。ADHDの人は非ADHDの人に比べてエラーが多く出る傾向があります。

研究結果

1995年10月号『Child Neuropsychology』の研究では、CPTはADHD患者を正常対照と比較した際に72%、非ADHD対照と比較した際に66%の正確性を示しました。ただし、平均的な成績だけでADHDの有無を判断できるわけではないと指摘されています。

デューク大学の研究チームが『Journal of Abnormal Child Psychology』に掲載した別の研究でも、主観的評価でADHDと診断された患者はCPTで一貫して低い成績を示しました。

これらの結果は、CPTが診断補助ツールとして有用である可能性を示唆しています。

別の研究視点

2005年11月号『Psychiatry MMC』に掲載された記事は、CPTや他の客観的テストの評価にも関わらず、ADHDの診断は臨床的判断が不可欠であると結論付けました。ノースカロライナ神経精神クリニックの著者らは、コンピュータテストは観察に比べて迅速かつ低コストだが、正確で包括的な評価には時間が必要だと述べています。

診療ガイドラインはCPTを推奨しない

米国小児科学会(AAP)のADHD臨床実践ガイドラインは、CPTや他のコンピュータテストを診断プロトコルに含めていません。「定期的に実施すべきではない」と明記されています。

結論

CPTはADHDを客観的に識別する手段として一定の有用性を示すものの、医療現場では患者の行動をさまざまな状況で観察した主観的情報や他の診断基準が主に用いられています。複数の方法を組み合わせることが最も正確な診断につながります。

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