乳児における小麦アレルギーの症状と対策

小麦アレルギーは、小麦に含まれるアルブミン、グロブリン、グリアジン、グルテンの4つのタンパク質のいずれかに対する免疫反応です。体はこれらのタンパク質を脅威とみなし、抗体を作って攻撃します。小麦アレルギーは主に子供や乳児に見られ、全人口の約0.5%にしか見られません。

リスク要因

  • 遺伝的要因と環境的要因の両方が関与します。最も重要なのは家族歴と年齢です。両親または兄弟にアレルギーがある場合、乳児のリスクは高くなります。
  • 小麦アレルギーは5歳までに自然に改善することが多く、乳幼児期の方が成人よりリスクが高いです。
  • 母乳以外のミルク(牛乳、豆乳)や離乳食を3か月未満で与えること、春生まれ、受動喫煙もリスク要因です。

症状

  • 摂取後数分から数時間で症状が現れます。発疹、蕁麻疹、嘔吐、下痢、腫れ、喘鳴、くしゃみなどがあります。
  • まれにアナフィラキシーが起こり、胸や喉の締め付け感、呼吸困難、嚥下障害、皮膚が青白くなる、めまい、脈が弱くなるなどの症状が現れます。緊急の医療処置が必要です。
  • 症状の重症度は摂取量と個人の感受性に左右されます。

予防策

  • 根本的な治療法はありませんが、リスク低減のためにできることがあります。可能であれば母乳育児を行い、人工乳を使用する場合は低アレルゲンタイプを選びましょう。
  • 離乳食は生後6か月以降に開始し、2日ごとに新しい食品を1品ずつ導入して、アレルギー反応の特定を容易にします。
  • 喫煙は子どもの周りで絶対にしないでください。
  • 小児科ジャーナルによると、アレルゲン食品の導入を遅らせることは逆効果で、アレルギーリスクを高めます。
  • 小麦アレルギーと診断された人は、エピネフリン自己注射器(アドレナリン)を常備し、緊急時に備えておくことが推奨されます。

留意点

  • 食後に運動すると症状が出る「小麦依存性運動誘発性アナフィラキシー」があります。軽い症状が出ないまま、急にアナフィラキシーに移行することがあります。
  • ベーカーズアスthma(粉塵性喘息)は、食べるのではなく小麦粉などの粉塵を吸い込むことで起こる小麦アレルギーです。主な症状は呼吸困難です。

誤解と正しい知識

  • 小麦アレルギーはグルテン不耐症とは異なります。小麦アレルギーは小麦に含まれる複数のタンパク質に対する免疫反応で、グルテンだけが原因ではありません。
  • グルテン不耐症は全人口の約15%が抱える食事性過敏症で、主にグルテンの消化が困難になる状態です。
  • 小麦アレルギーとグルテン不耐症の両方を併せ持つこともあります。

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