アメリカにおける認知症患者数とその現状
米国では約530万人が最も一般的な認知症であるアルツハイマー病に罹患しており、今後の高齢化に伴いその数は急増すると予測されています。
認知症とは
認知症は日常生活に支障をきたす精神機能の低下を指します。最も一般的なタイプはアルツハイマー病で、最近の記憶を司る脳領域から始まり、徐々に他の領域へと広がります。症状が顕在化する10〜20年前から脳にダメージが蓄積されていることがありますが、現在のところ根本的な治療法はありません。
多くの認知症の原因は不明ですが、主に高齢者に多く見られます。
患者数の増加
米国国立老化研究所が資金提供した調査によると、70歳以上の米国人の約7人に1人が認知症を患っていると推定されています。71歳以上で約340万人が何らかの認知症に罹患していると算出されています。高齢化と平均寿命の延長に伴い、アルツハイマー病を含む認知症患者数は今後も増加し続けると予測されています。
性別による違い
認知症は女性に多く診断されます。これは生物学的な要因というより、女性の平均寿命が男性より長く、発症までの時間が長くなるためと考えられています。男女ともに患者数は増加傾向です。
歴史的背景
アルツハイマー病はドイツの医師アロイス・アルツハイマーにちなんで名付けられました。1906年に、精神疾患で死亡した女性の脳組織に異常変化を見つけ、これがアルツハイマー病の最も明確な病理学的証拠とされています。診断の確定は死後に脳を検査することでのみ可能です。
介護の現状
約1,000万人の米国人が認知症患者に対し無償で介護を提供しており、家族だけでなく友人やボランティアも含まれます。介護に費やされた時間は約8.5億時間、金額換算で約940億ドルに相当します。多くの患者は自宅で介護を受けています。
