ホスファチジルセリンは何に使われるのか?
ホスファチジルセリン(PS)は、植物と動物の細胞膜に存在するリン脂質です。1970年代から記憶力向上を目的としたサプリメントとして利用され、アルツハイマー病や認知症などの加齢性認知障害の治療候補として医療界でも注目されています。多数の二重盲検試験が実施されていますが、現時点で効果についての確固たるコンセンサスは得られていません。
安全性
2003年5月13日付の栄養製品・表示・サプリメント担当局の最終決定文書において、米国食品医薬品局(FDA)は、BSE(牛海綿状脳症)が確認された国から供給されない限り、牛由来のホスファチジルセリンはサプリメントとして安全かつ合法であると結論付けました。
認知症予防
高齢者の認知症リスク低減を目的としたサプリとして販売されていますが、FDAは「科学的根拠がほとんどない」と評価しています。
認知機能障害
同様に、認知機能障害の予防効果についても、FDAは十分な科学的証拠がないとしています。
アルツハイマー病
いくつかの研究では、軽度の患者において数か月間の認知機能改善が報告されていますが、効果は短期間であり、重度の症例では確認されていません。
神経系への影響
ホスファチジルセリンは神経系の機能向上、記憶力の改善、気分の向上に寄与すると主張されることがありますが、確固たるエビデンスはまだ不足しています。
