スポーツ喘息(運動誘発性喘息)とは?

スポーツ喘息(運動誘発性喘息)は、運動に伴って起こる喘息の発作です。北バージニア成人・小児アレルギーセンターの調査によると、喘息患者の約80%がスポーツ喘息を起こしやすく、子どもではその割合が約90%に達します。適切な対策を取れば、好きなスポーツを安全に楽しむことができます。

原因

運動そのものが喘息の根本原因ではなく、運動時の呼吸によって気道に乾燥した空気が急速に流れ込むことが主な要因です。特に屋外でのスポーツは温度や湿度の変化が大きく、これが気道を刺激して炎症や収縮を引き起こします。寒く乾いた空気は、暖かく湿った空気よりも気道を収縮させやすいです。

症状

運動開始から8〜12分後に症状が出ることが多く、子どもは運動後も長時間症状が続くことがあります。主な症状は呼吸困難、喘鳴(ぜいめい)、咳、胸部の圧迫感です。運動後に長時間咳が止まらない、休憩なしで長時間プレイできない場合はスポーツ喘息の可能性があります。

診断

症状の程度が人によって異なるため、見逃されやすいのが特徴です。一般的には肺機能検査で診断しますが、運動誘発性喘息が疑われる場合は、運動後に呼吸テストを実施し、運動後の気道機能を測定します。

予防・治療

症状の頻度や重症度に応じて治療法を選びます。発作がまれな場合は救急吸入薬(リリーバー)を使用し、運動前に吸入すれば気道が広がります。しかし、救急薬は気道の収縮を緩和するだけで炎症は抑えられません。炎症を抑えるために、医師は毎日服用する長期管理薬(コントローラー)を処方することがあります。

留意点

スポーツ喘息だからといってスポーツを諦める必要はありませんが、長時間の持久系スポーツは症状が出やすい傾向があります。バスケットボール、スキー、ランニング、サッカー、ホッケーなどが該当します。一方、散歩やハイキング、短距離走、体操、ゴルフ、フットボール、野球などは比較的リスクが低いです。

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