後弯(脊柱後弯)への対処法
概要
後弯(きょうわん、英語では kyphosis)は、上背部が過度に丸くなる状態で、年齢を問わず発症します。背中が「ハンチバック」になることから「ハンチバック」とも呼ばれます。背骨の湾曲角度が50度を超えると「真性後弯」と診断されます。
主な原因
- 外傷や骨折による脊椎損傷
- 先天的・発育性の遅れ
- 関節炎や変形性関節症
- 骨粗鬆症などの骨密度低下
重度の後弯は痛みを伴い、肺活量低下や内臓圧迫などの合併症を引き起こすことがあります。
対処法
1. 炎症抑制薬で痛みを軽減
炎症を抑えることで背骨周辺の痛みを和らげます。まずは市販のアセトアミノフェンやNSAID(例:イブプロフェン)を試し、効果が不十分な場合は医師に相談し、処方薬を使用してください。自己判断で過剰に服用しないよう注意が必要です。
2. 適切なエクササイズ
背筋と胸筋を伸ばすエクササイズが有効です。床に仰向けになり、膝を立てて手を頭の後ろに置きます。肩と背中を床に押し付け、肘だけを上げて胸の筋肉が伸びる感覚を確認します。この動作を8回繰り返します。ピラティスのクラスに参加すると、姿勢改善に役立つプログラムが受けられます。
3. コルセットやブレースの使用
ブレースは痛みの緩和と姿勢保持に効果があります。軽度のものは姿勢矯正型、重度のものは背部を固定する硬めのタイプがあります。医師と相談し、症状に合ったブレースを選びましょう。
4. 手術の検討
薬物療法やリハビリで改善が見込めない場合、手術が選択肢となります。主な手術法には以下があります。
- 骨切り術(オステオトミー)
- 脊椎固定術(スパイナル・フェュージョン)
- バルーンカイフォプラスティ
手術後はリハビリテーションが必須で、理学療法士の指導のもとで回復を目指します。
まとめ
後弯は原因や重症度に応じて、薬物・運動・ブレース・手術と段階的に対処できます。早期に専門医と相談し、適切な治療計画を立てることが重要です。
