馬尾症候群の兆候と症状
ラテン語で「馬の尾」を意味する馬尾(cauda equina)は、脊髄の末端から続く神経根の束で、脚や膀胱・腸の感覚と運動機能を司ります。馬尾症候群は、ヘルニア、疾患、外傷などでこれらの神経根が圧迫・損傷されることで起こる稀で重篤な疾患です。症状は急速に現れることもあれば、数週間から数か月かけて徐々に出現することもあります。
痛み
- 腰部の痛みは馬尾症候群の主要なサインで、診察を受けるきっかけになることが多いです。原因によっては急激に激しい痛みが出ることもあれば、慢性的に悪化することもあります。痛みは片側または両側の脚に放散することがあります。
感覚障害
- 大腿部や臀部、特に鞍部(サドルに乗る部分)に感覚の低下や麻痺が現れます。この感覚障害は足の裏やかかとまで広がることがあり、性機能障害を引き起こすこともあります。
筋力低下
- 脚の筋力が低下し、座位から立ち上がるのが困難になるほか、歩行時にバランスを崩しやすくなります。
排尿・排便障害
- 尿の開始が困難になる、あるいは失禁が起こるなどの膀胱機能障害が見られます。腸の機能も同様に障害され、排便のタイミングが分からなくなることがあります。
身体診察所見
- 医師は脚の反射低下や感覚異常、鞍部での軽い圧迫感覚の欠如を確認します。また、脚の筋力低下や筋萎縮の有無も評価します。
