ファセット関節症の治療法は?
原因
ファセット関節症は、脊椎の椎骨同士をつなぐ小さな関節(ファセット関節)が炎症を起こすことで発症します。主な原因は外傷や関節リウマチ、変形性関節症などの関節炎です。
症状
下部腰部では、体をねじったり背中を反らせたりすると痛みが増すほか、臀部や太ももの後ろ側に痛みや圧痛が生じます。また、背筋が硬くなり、立ち上がる、椅子から立ち上がるといった動作が困難になることがあります。頸部に症状が出る場合は、首や肩の痛み、頭痛、首を回す際の違和感が特徴です。
保存的治療
軽度から中等度の症状には、以下の保存的治療が推奨されます。
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による痛みと炎症のコントロール
- 理学療法や姿勢指導による筋肉バランスの改善
- 背筋・腹筋を中心としたエクササイズで関節の安定性を高める
ステロイド注射
ステロイド薬をファセット関節へ直接注入(ファセット神経ブロック)することで、炎症と疼痛を一時的に軽減できます。ただし、効果は数週間から数か月と限定的で、組織の弱化や感染リスクなど副作用にも注意が必要です。
手術
保存的治療やステロイド注射で十分な効果が得られない重症例では、外科的介入が検討されます。代表的な手術はリゾトミーと呼ばれ、神経根の前方または後方を切除して痛みの伝達を遮断します。手術は最終手段として、術後のリハビリが重要です。
