多レベル変性椎間板症とは

専門家の見解

多レベル変性椎間板症は、複数の椎間板が同時に変性する状態です。一つのレベルが損傷すると、上位のレベルに余分な負荷がかかります。頸椎(首)や腰椎(下背部)で最も頻繁に見られ、胸椎ではまれです。頸椎はC1〜C7の7個、腰椎はL1〜L5の5個の椎骨で構成されます。例えばL5椎間板が変性すると、上位の椎間板にもストレスが伝わり、損傷が広がります。

原因

多レベル変性椎間板症は主に加齢による自然な変性が原因です。時間とともに椎間板の摩耗が進み、破壊が起こります。外傷や感染も要因となります。喫煙は椎間板の水分を減少させ、変性を促進します。また、遺伝的要因で関節の摩耗が進みやすい人もいます。

症状

主な症状は背部の疼痛で、常に痛みがあることが多いですが、急性の痛み発作も起こります。前屈や荷重、長時間の座位で痛みが増し、歩行やランニング、仰向けで痛みが軽減することがあります。痛みが続く場合は医師の診察が必要です。椎間板ヘルニアや破裂により膝、脚、鼠径部に痛みが放散することもあります。脚の脱力感、しびれ、感覚異常、排尿・排便障害が現れたら緊急受診が必要です。

診断

背部痛がある場合は脊椎専門医に相談してください。変性椎間板症は徐々に進行するため診断が難しいことがあります。医師はX線やMRIなどの画像検査を用いて多レベル変性椎間板症を評価します。

治療

まずは保存的治療として、理学療法や抗炎症薬が中心です。しかし、症状が広範囲に及ぶ場合は、外科的介入が必要になることがあります。2008年にFDAが人工椎間板の使用を承認し、患者と医師の間で期待が高まっています。

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