血小板が低い入院患者の予防対策

はじめに

血小板は血液凝固に重要な役割を果たします。血小板数が低下(血小板減少症)すると、止血が不十分となり、過度の出血や内出血のリスクが高まります。入院患者においては、治療や手術の安全性が影響を受けやすく、適切な予防措置が必要です。

症状

  • 皮膚に小さな赤や紫の点が散在する斑点(点状出血)や、軽度のあざができやすくなります。

  • 切創や外傷からの止血が遅く、出血が長時間続くことがあります。

  • 歯茎や鼻からの自発的な出血、尿や便に血が混じることがあります。

  • 月経が異常に多量になる、手術中の出血が止まりにくいなどの症状が見られます。

予防と日常ケア

  • 注射や採血は出血リスクを考慮し、慎重に行います。患者のチャートに「転倒・出血注意」のコメントを付けるとよいでしょう。

  • ベッド上での入浴はやさしく行い、皮膚を傷つけないようにします。爪の手入れは看護師が行い、過度に短く切りすぎないよう注意します。

  • 血小板数を低下させる薬剤(例:ワルファリン、NSAIDs(アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン))はできるだけ使用を避け、必要な場合は最低用量で管理します。

手術時の注意点

  • 血小板減少症の患者は手術中の出血リスクが高く、致命的な出血につながることがあります。

  • 手術前に血小板濃縮製剤(血小板輸血)を一時的に投与し、血小板数を上げることで出血を抑えることがあります。ただし、頻繁な輸血は抗体形成のリスクがあり、将来的に血小板が破壊されやすくなる可能性があります。

血液検査と薬剤管理

  • 入院中は定期的に血小板数を測定し、70,000/µL 未満の場合は抗凝固薬の使用中止や減量を検討します。

  • 抗凝固薬を継続する必要がある場合は、血小板数をモニタリングしながら最小限の用量で投与します。

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