側頭動脈炎の治療と最新情報

側頭動脈炎(別名:巨細胞性動脈炎)は、頭部の側頭部にある動脈の内膜が炎症を起こす疾患です。頭痛、視力障害、顎の痛みなどの症状が現れ、重症例では失明や脳卒中につながることがあります。多くの患者は治療により回復しますが、長期的な管理が必要な場合もあります。

原因

側頭動脈炎の正確な原因は不明ですが、免疫系の異常が関与していると考えられています。遺伝的要因が関与する可能性も示唆されています。

リスク要因

  • 50歳以上の高齢者に多く発症し、平均診断年齢は約70歳です。
  • 女性は男性の約3倍の頻度で発症します。
  • 多発性筋痛症(PMR)を併発している人は、側頭動脈炎になるリスクが高くなります。

主な症状

  • 側頭部の強い頭痛と圧痛。
  • インフルエンザ様症状(発熱、倦怠感、筋肉痛)や原因不明の体重減少。
  • 視力障害:二重視や片眼の突然の失明。

コルチコステロイド療法

第一選択薬は高用量のプレドニゾンなどのコルチコステロイドです。米国リウマチ学会は1日あたり40〜60 mgが標準としています。ステロイドは即効性の抗炎症薬ですが、長期使用(1年以上)が必要になることが多く、筋力低下や免疫抑制などの副作用に注意が必要です。

新しい治療薬の動向

副作用の少ない代替薬の研究が進んでいます。メトトレキサート、アザチオプリン(イムラン)、TNF阻害薬(エタネルセプトなど)が検討されており、低用量アスピリンの併用で脳卒中や失明のリスク低減が期待されています。

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