骨格系の主な疾患と対策
骨格系の疾患は他の臓器系に比べて出現頻度は低いものの、生活の質に大きな影響を与えることがあります。ここでは、代表的な骨・関節の病気とその予防・治療法について解説します。
骨粗鬆症
骨が通常よりも多孔質になり、脆くなる進行性疾患です。骨密度が低下すると骨折リスクが高まります。予防にはカルシウムとビタミンDの摂取が有効です。治療はホルモン補充、ビスホスホネート、カルシトニン、テリパラチド、場合によってはタモキシフェンなどが用いられます。
関節炎
関節の炎症により硬直と疼痛が生じます。代表的なものは変形性関節症(骨関節症)とリウマチ性関節炎です。症状が進行すると可動域の低下や姿勢・細かな運動能力の障害が現れます。治療は疼痛緩和と炎症抑制を目的に、薬物療法、理学療法、必要に応じて関節置換術などが行われます。
くる病
子供に多い骨軟化症で、主にビタミンD欠乏が原因です。ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を助け、骨の硬さを保ちます。適切な食事と日光浴で予防が可能です。
骨癌
骨に原発性のがんが発生するケースはまれですが、子供に多く見られます。成長期の骨は異常細胞の増殖しやすい環境です。診断後は外科的切除、放射線療法、化学療法、必要に応じてホルモン療法が組み合わされます。
パジェット病
骨代謝が異常になる疾患で、骨の分解が過剰に速く進み、再構築が追いつかなくなります。その結果、骨は脆く変形しやすくなります。治療はビスホスホネートやビタミンD製剤などで骨代謝を正常化させることが中心です。
