乳様突起炎(マストイド炎)
乳様突起炎(マストイド炎)は、耳の後方にある乳様突起という骨の中にある空洞が細菌感染を起こす疾患です。主に小児に多く見られ、放置すると難聴や頭蓋骨の破壊につながります。
はじめに
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マストイド炎は、まず中耳炎(中耳の細菌感染)を合併症として発症します。耳管が閉塞し細菌が増殖すると、慢性化した中耳炎が乳様突起の空洞へ広がり、炎症が進行します。慢性中耳炎が長期間続く場合が多いですが、急性中耳炎が急激に拡大して起こることもあります。
原因菌
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主な原因菌は肺炎球菌、β溶血性連鎖球菌、インフルエンザ菌、ブドウ球菌、そして各種のグラム陰性菌です。特に6歳未満の子どもでは肺炎球菌による感染が高頻度です。
症状と合併症
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代表的な症状は耳の赤み・腫れ、耳の後ろの皮膚の赤み・腫脹、急激な高熱、頭痛、耳からの膿性分泌物、難聴です。治療が遅れると、全聾、顔面神経麻痺、髄膜炎、硬膜外膿瘍、さらには脳への感染や全身性敗血症など重篤な合併症を引き起こすことがあります。
受診の目安
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上記の症状が1つでも現れたら、速やかに耳鼻科を受診してください。医師は症状の詳細を聞き取り、必要に応じて頭部X線やCTスキャンで乳様突起の状態を評価します。
治療法
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乳様突起は骨内部にあるため、薬が届きにくく治療が難しいことがあります。初期治療は経口または静脈内の抗生物質投与が中心で、症状が改善すれば経口へ切り替えます。抗生剤だけで効果が不十分な場合は、感染部位のドレナージを目的に乳様突起の一部を外科的に除去する手術が行われます。また、慢性中耳炎が原因の場合は中耳の外科的ドレナージも併用されます。
