膝の滑液嚢炎(ハウスメイド膝)の治療法

背景

膝関節は3つの滑液嚢(バース)に囲まれています。前部の滑液嚢が外傷などで炎症を起こすと、膝をつくときに激しい痛みが生じ、歩行時には軽い痛みとこわばりが現れます。この状態は「滑液嚢炎(バース炎)」と呼ばれ、稀に細菌感染を伴うことがあります。

感染していない滑液嚢炎の治療

  • 安静と冷却を基本とします。氷嚢や冷湿布を1回20分、1日数回患部に当てます。

  • 膝を高く上げ、枕などで支えて腫れを抑えます。

  • 膝に大きな負荷がかかる動作や外傷は避けます。

  • 医師と相談の上、NSAIDなどの抗炎症薬や、アセトアミノフェン・イブプロフェンなどの鎮痛薬を使用します。

  • 症状が強い場合は、医師が滑液嚢から液体を吸引(穿刺)し、必要に応じてステロイド注射を行います。

  • 理学療法で関節可動域を改善し、周囲の筋肉を強化して再発予防を図ります。

感染性滑液嚢炎の治療

  • 穿刺した液体を培養検査し、原因菌を特定します。

  • 特定された菌に対して、静脈内抗生物質などの抗菌療法を開始します。

  • 重症例では、感染した滑液嚢の外科的除去が必要になることがあります。

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