肩手術後のリハビリテーションガイド

肩手術後の完全回復と瘢痕や合併症の予防には、整形外科医と理学療法士と共にリハビリ計画を立てることが重要です。手術の種類に応じて、日々のストレッチ、エクササイズ、筋力強化法が指定されます。米国整形外科医会は、術後エクササイズを1回10〜15分、1日2〜3回行うことを推奨しています。

回旋エクササイズ

  • 肩回旋腱板に関わる手術が多いため、回旋可動域の回復は必須です。理学療法士が指示する代表的なエクササイズは、円形ペンデュラム(腕を時計回り・反時計回りに回す)、テーブルに肘を乗せたサポート回旋、背中の向こう側に手を伸ばす内旋などがあります。壁や軽いダンベルを使ったバリエーションもあります。

    例:仰向けに枕を敷き、前腕を床に対して垂直にし、上腕は床に平行に置きます。手に2〜5ポンド(約0.9〜2.3kg)の軽い重りを持ち、腹部側に持ち上げて保持します。1日3回、各10回を目安に実施します。

    外旋の負荷付きエクササイズは、側臥位で枕に横になり、上腕を体側に添えてタオルで支えます。前腕が上腕と90度になるようにし、重りを持ってゆっくりと手を腹部側から遠ざけて上げます。

伸展・屈曲エクササイズ

  • 腕と肩の柔軟性を取り戻すために、伸展と屈曲のエクササイズを継続的に行います。屈曲エクササイズの一例は、仰向けで腕を頭上に伸ばし、前方の一点を目指して10秒保持するものです。10〜20回繰り返します。

    立位で行うアクティブ肩屈曲は、患側の腕を体側から上げ、天井に向かって伸ばします。肘はまっすぐに保ち、体と平行にします。10秒保持し、1日3回、各3セット実施します。

    肩伸展は、手を体側に下ろし、指先を床に向けた状態で、背中を壁につけて行います。手の平を壁に押し付けるように後方へ伸ばし、5秒保持します。1日2回、10回を目安に行います。

外転・内転エクササイズ

  • 外転(体の水平面から腕を離す)と内転(体の中心に向かって腕を引く)のエクササイズは、肩の筋力強化と回復に欠かせません。代表的な外転エクササイズは、アクティブ肩外転と等尺性外転です。

    アクティブ肩外転では、患側の腕を手のひらを下に向けて伸ばし、腕を側方に上げてからゆっくりと下ろします。肘はまっすぐで床と平行に保ち、10秒保持して3回繰り返し、1日3回行います。

    等尺性外転は、肘を椅子の背や枕に当てて抵抗を作り、肘を押し込むように5秒保持し、10回を1日3回実施します。

    内転エクササイズの例としては、等尺性内転ストレッチがあります。小さな枕を患側の腕の下に置き、内側の腕と脇の下で枕を押し込むように力を入れ、5秒保持して10回、1日3回行います。

    これらのエクササイズを自宅で始める前に、必ず整形外科医と理学療法士に正しいやり方を確認してください。手術の種類や回復状況に応じて、追加のエクササイズが指示されることがあります。

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