脊柱側弯症を検出する方法
脊柱側弯症は背骨が左右に曲がる状態で、一般人口の約2%の女性と0.5%の男性に見られます。80%以上は原因不明(特発性)で、家族に同症があると発症リスクが高まります。特発性側弯は思春期の成長スパート期に出現しやく、外傷や脳性麻痺、脊髄披裂などが原因の側弯は残りです。根本的な治療法はありませんが、早期発見と適切な管理で進行を抑えることが可能です。本稿では、子ども(成人でも同様)に対する簡易的な側弯検査の手順を紹介します。
必要なもの
- メジャー(巻尺)
- 定規またはまっすぐな棒
- 水着(体のラインが分かるもの)
検査手順
-
先入観を捨て、側弯が見えるかどうかを判断しようとしないことが重要です。日常的に接する家族は、医師ほど微細な変化に気付かないことがあります。思春期の子どもは服装が制限されがちで、成長期に側弯が現れやすいため、注意深く観察します。
-
子どもに水着を着せ、背筋を伸ばして足を揃え、腕は自然に下げた状態で壁の前に立たせます。肩の上部が左右で高さが異なるか、腰や臀部が水平かを確認します。壁に軽く寄りかかり、肩甲骨と壁の距離、腰、臀部の距離を測り、左右で差があるか記録します。
-
骨盤の左右の最も突出した部位(腸骨稜)から床までの高さ、そして同様に肩の最上部から床までの高さを測ります。左右それぞれの数値をメモします。
-
子どもに前に一歩踏み出させ、足は平行に保ったまま上体を前屈させます。腕と首は自然に垂れ下がるようにし、全身の筋肉をリラックスさせます。上体を下げた状態で肩甲骨周辺や肋骨の高さ、臀部の水平性を視覚的に確認します。定規やまっすぐな棒を肩甲骨や臀部に当てて比較すると、肉眼では見えにくい差が分かりやすくなります。
-
左右の測定値に差が見られなければ、現時点で側弯の兆候はありません(ただし成長期は継続的にチェックが必要です)。1/4インチ(約6mm)以下の差は通常無視できる範囲です。対称であっても、成長が続く間は半年ごとに再チェックし、成長が止まったら年に一度、18歳まで続けます。小児科医にも側弯の有無を確認してもらい、必要ならX線検査を依頼してください。
-
測定値に明らかな差や視覚的な不均衡が認められた場合は、速やかに小児科医または整形外科医の診察を受けましょう。診察時にメモや測定結果を持参すると、医師が評価しやすくなります。軽度の側弯でも早期に発見すれば、手術を回避できる可能性があります。成長期の背骨は常に変化するため、定期的に観察し続けることが重要です。
