病気になるとどの体構造が損なわれるか
1. 臓器
臓器は体の主要な機能単位であり、病気により機能が低下することがあります。感染、炎症、その他の病理的プロセスが臓器機能を障害します。代表的な例は以下の通りです。
- 肝臓:アルコール過剰摂取、ウイルス性肝炎、肝硬変などで障害されやすい。
- 心臓:冠動脈疾患や心筋梗塞などの心血管疾患でダメージを受ける。
- 肺:喫煙、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎などが原因。
- 腎臓:腎結石、尿路感染症、慢性腎臓病などで機能低下。
2. 組織
組織は同種の細胞が集まり特定の機能を担う単位です。病気により組織も劣化します。例としては次のようなものがあります。
- 筋組織:筋ジストロフィーやポリオなどの神経筋疾患で損傷。
- 神経組織:脳卒中やアルツハイマー病などの神経系疾患で障害。
- 結合組織:関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患で炎症と破壊が起こる。
3. 細胞
細胞は体の基本構成要素であり、遺伝子異常や環境毒素などで機能が損なわれます。代表的な例は以下です。
- 赤血球:貧血や鎌状赤血球症などで破壊や形態異常が生じる。
- 白血球:白血病やリンパ腫などの血液癌で機能不全。
- 上皮細胞:がんや感染症により表面を覆う上皮が損傷。
4. 細胞外マトリックス(ECM)
細胞外マトリックスは組織や臓器の非細胞成分で、構造支持、細胞増殖・分化の調整、細胞間コミュニケーションを担います。さまざまな疾患がECMに影響を与えます。
- がん:がん細胞は酵素(MMP)を分泌しECMを分解、浸潤・転移を助長。
- 結合組織疾患:関節リウマチや全身性エリテマトーデスは炎症でECMを破壊。
- 加齢:コラーゲン・エラスチン産生が減少し、皮膚のしわやたるみなどの老化現象が現れる。
