光感受性てんかんと発作
光だけを見ただけで重篤な発作が起きる可能性は、現実離れした話のように思えるかもしれません。しかし、光感受性てんかんを持つ人にとっては、日常的な出来事です。蛍光灯や点滅光など特定の光にさらされると、発作が誘発されます。
背景
世界保健機関(WHO)の統計によれば、米国では約1%、全世界で約5,000万人がてんかんを抱えています。てんかんは単一の病気ではなく、さまざまな発作障害を総称した用語です。発作は脳の電気的異常によって起こり、光の点滅はよく知られた誘因の一つです。ただし、光に対する感受性を持つ患者は全体の約3%に過ぎません。
関連疾患
光に対して異常な症状が出ても、必ずしもてんかんとは限りません。ループス、多発性硬化症、自閉症、片頭痛なども光に影響されます。特に、意識障害を伴う基底部片頭痛は、てんかんと鑑別診断が必要です。光感受性発作が疑われる場合は、神経内科医による正確な診断が重要です。
診断
てんかんが疑われる際は、様々な検査が行われます。最も重要なのは脳波検査(EEG)で、頭皮に電極を装着し脳の電気活動を測定します。発作が検査中に起きた場合にのみ陽性と判定されるため、患者に点滅光を異なる周波数で提示し感受性を調べます。約20%の患者は正常なEEG結果が出るため、症状解析など他の診断手段も併用されます。
症状
発作の症状は脳の部位により異なりますが、光感受性発作は多くの場合、意識喪失と全身痙攣を伴う強直間代発作です。恐怖感や口の中の奇妙な味覚といった軽微な症状が現れることもあります。蛍光灯やCRTモニター、点滅光に曝された際に異常を感じたら、必ず医師に報告してください。
治療
光感受性発作は、抗痙攣薬による治療が基本です。第一選択薬はバルプロ酸ナトリウムで、必要に応じて他の薬剤と併用します。クロナゼパムも処方されることがありますが、約30%の患者では薬物だけでのコントロールが困難です。その場合は、迷走神経刺激や外科手術といった代替療法が検討されます。
