末梢神経障害に対する理学療法のアプローチ
症状
- 感覚神経が障害されると、疼痛、しびれ、チクチク感、灼熱感、協調運動障害などの感覚変化が現れます。
- 運動神経が障害されると、麻痺、転倒、呼吸・嚥下困難、痙攣、筋肉のひきつりや不随意な動きが起こります。
- 自律神経が障害されると、腹部膨満、便秘・下痢、めまい、視力低下、男性の勃起不全、尿失禁などの症状が現れます。
理学療法の目的と方法
理学療法は、関節可動域の維持・拡大、歩行や日常動作の機能向上、筋力強化を目的とします。具体的には、段階的なストレッチで受動的可動域を伸ばし、ウェイトトレーニングや等尺性運動で筋力と耐久性を高めます。可動域が回復した後も、継続的にエクササイズとストレッチを行うことが重要です。
バランスや姿勢の改善のために、必要に応じてブレースやスプリントを使用します。また、運動機能が低下した患者には、転倒防止のための姿勢変更や歩行時の安全対策を指導します。
生活環境の整備も重要です。例えば、手すりの設置や滑りやすいラグの除去、照明の増設、夜間用の小灯の設置などが推奨されます。入浴時は同居者が水温を確認し、感覚が低下している場合は安全を確保します。足元の保護として、グリップのあるハイカットのスポーツシューズや安全靴を選び、ハイヒールやサンダルは避けるよう指導します。
