発作の前兆と対処法
発作の前兆
発作を経験したことがある人は、次に起こる可能性がある前兆を認識できるようになります。主な前兆は以下の通りです。
- めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、しびれ感
- 特定の匂い・味・音が感じられる、視界がぼやける、視覚が失われる
- 思考が急速に走る、デジャヴ(既視感)やジャメヴ(新奇感)を感じる
- 不安感や、逆に心地よい感覚が現れることもあります
発作とは何か
発作は、脳内で突然起こる電気的活動の過剰な放出です。脳のどの部位がどれだけ影響を受けるかで、発作のタイプが変わります。
- 全般発作:脳の両半球が同時に関与し、意識喪失が数秒から2分続くことがあります。代表的なものは強直間代発作(旧称:grand mal)で、四肢や顔面が硬直した後にけいれんします。
- 欠神発作(旧称:petit mal):数秒間だけ意識が途切れ、周囲の出来事に気づきません。小児では1日100回以上起こることもあります。
原因
2回以上の発作を繰り返す場合、てんかんと診断されます。原因は多岐にわたり、以下のようなものがあります。
- 遺伝的要因、頭部外傷、脳性麻痺、脳卒中、脳感染症、脳腫瘍
- 低体重で生まれた新生児はリスクが高い
- コカインなどの違法薬物使用
- 薬剤相互作用や過度の飲酒、ストレス、病気、抗てんかん薬の服用忘れ(最も一般的な誘因)
発作が起きたら、神経内科医の受診が重要です。
治療法
多くの場合、抗てんかん薬で発作はコントロールできます。最適な薬剤と投与量を見つけるまでに数回の調整が必要です。
薬物療法が効果的でない場合は、以下の選択肢があります。
- ケトン食療法
- 迷走神経刺激装置(VNS)
- 外科的切除手術
発作が起きたときの対処法
発作目撃は不安になりますが、落ち着いて以下の手順を守りましょう。
- 決して体を押さえつけない
- 周囲の硬い・鋭利なものを取り除く
- 首回りのネクタイや衣服を緩める
- 頭の下に柔らかいもの(折りたたんだコートなど)を置く
- 可能であれば横向きに寝かせ、気道を確保する
- 舌を噛むことはありませんので、口に手を入れない
- 発作が終わるまでそばに付き、安心させる
- 意識が戻って混乱している場合は、帰宅やタクシーの手配を提案する
多くの場合、発作が収まったら特別な医療機関への搬送は必要ありません。
