アルコール誘発性発作

大量のアルコールを短時間で摂取(いわゆる binge drinking)すると、アルコール依存の有無に関わらず、強直間代発作(grand mal)を起こすことがあります。脳は急激なアルコール濃度の上昇に対応できず、神経細胞の興奮が一時的に過剰になることが原因です。

アルコール離脱発作

長期間にわたって大量に飲酒していると、身体はアルコールに依存し、脳の中枢神経系(CNS)はアルコールの抑制作用に慣れます。飲酒をやめて血中アルコール濃度が低下すると、抑制が解除され、逆に過剰に興奮した状態(リバウンド)が生じ、これが離脱発作の原因となります。

離脱発作は最後の飲酒から 24〜48 時間以内に起こることが多く、最長で 1 週間続くこともあります。

その他の原因

アルコール単独だけでなく、違法薬物や処方薬(抗生物質を含む)と併用した場合にも発作リスクが高まります。また、酔って転倒や交通事故で頭部外傷を受けた場合や、既にてんかんを持つ人がアルコールを飲むと、発作が誘発されやすくなります。

発作の識別方法

強直間代発作の典型的な症状は、目のまばたきや回転、意識喪失、全身の硬直と痙攣、数分間続くことが多いです。口から泡が出ることもあります。発作後は意識が混濁し、記憶が欠落します。

警告サイン

離脱発作を経験した人のうち約 3 人に 1 人が、さらに重篤な譫妄震盪(DT)を起こします。DT は高血圧、発熱、激しい幻覚、振戦、頻脈、呼吸抑制などの症状を伴い、命に関わることがあります。これらの症状が現れたら直ちに医療機関を受診してください。

予防・対策

禁酒を決意すれば、アルコール関連の発作はほぼ完治します。まずは医師に相談し、離脱症状に対する適切な薬物療法やサポートを受けましょう。支援グループ、リハビリセンター、カウンセリング、職場の従業員支援プログラムなども有効です。

家族の介入も、長期的な飲酒問題に対する治療を開始させる重要な手段です。