神経インパルスがシナプスに到達したとき、どの神経伝達物質が放出されるか?

神経インパルスがシナプスに到達したときの流れ

電気的な神経インパルスが軸索末端に到達すると、シナプス前部で一連の反応が起こり、神経伝達物質が放出されます。放出される物質はシナプスの種類によって異なります。

シナプスの種類

大きく分けて、以下の2種類があります。

1. 化学シナプス

シナプス間隙(シナプス裂)に神経伝達物質が放出され、受容体に結合して隣接するニューロンに信号が伝わります。

2. 電気シナプス

隙間結合(ギャップジャンクション)により、イオンが直接流れ、電気的に結合したニューロン間で即時に信号が伝達されます。

化学シナプスで放出される主な神経伝達物質

アセチルコリン (ACh):筋肉収縮、記憶、覚醒などに関与し、中枢・末梢両方に存在します。

ドーパミン (DA):報酬、動機付け、運動制御に関与し、快感やパーキンソン病、薬物依存に関係します。

セロトニン (5-HT):気分、睡眠、食欲の調節に関与し、幸福感や精神安定に寄与します。

ノルアドレナリン (ノルエピネフリン):交感神経系から放出され、心拍数・血圧・呼吸を上昇させ、ストレス応答に重要です。

グルタミン酸:中枢神経系の主要興奮性伝達物質で、学習・記憶・認知に不可欠です。

GABA (γ-アミノ酪酸):主要抑制性伝達物質で、神経興奮性を抑え、鎮静作用があります。

これらの神経伝達物質の適切な放出と受容は、神経間の情報伝達と神経系の正常な機能に不可欠です。バランスが崩れると、さまざまな神経・精神疾患の原因となります。

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