肩の骨折に対する理学療法

肩は上背部に位置し、上腕を胸壁に接続する骨格構造です。肩関節のソケットを形成し、上腕と連結させる役割を担います。多くの肩の骨折は直接的な外傷と大きな衝撃が原因です。理学療法士は身体の機能低下を評価し、怪我に応じた治療目標を設定します。肩部を対象とした理学療法プログラムは、可動域の回復と筋力強化を目的に、個別に設計されたエクササイズを提供します。

マッサージ療法

骨折による肩の硬直を緩和するため、理学療法士はマッサージで血流を促進し、循環を改善します。リズミカルなストロークや圧迫により肩部の弾力性と可動域が向上し、乳酸の蓄積による痙攣や痛みを軽減します。

ストレッチングエクササイズ

ストレッチは可動域の拡大と硬直の予防に不可欠です。日常生活で髪をとかす、シートベルトを締める、背中をかくといった動作が円滑に行えるようになります。

  • テーブルやベッドの端にうつ伏せになり、負傷した肩を端に垂らす。腕をゆっくり前後に揺らし、軽い伸びを感じながら15秒間行い、徐々に3〜5分に延長します。

  • 安定した椅子に手をつき、上半身を前屈させて肩を下げる。小さな円を描くように30秒間腕を回し、肩の状態が改善したら円を大きくし、3〜5分まで継続します。

筋力強化エクササイズ

肩の回復が進んだら、筋肉機能と持久力、可動域を高めるための筋力トレーニングを行います。

  • ダンベルを両手に持ち、肩の高さまで上げる。手は肩幅に開き、肘は手首の下に位置させる。天井方向に押し上げ、腕を伸ばした状態で5秒キープし、ゆっくり下げる。3セット、10〜15回実施。

  • ダンベルを体側に持ち、肘を曲げずに腕を上げる。重量が肩の高さに達したら5秒キープし、ゆっくり下げる。3セット、15〜20回行う。

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