安静時心拍数が低いと健康に良い理由

心臓が1分間に拍動する回数が多いほど、血管にかかる負荷は大きくなります。速い脈拍は動脈が血液で満たされる時間を短くし、心臓への酸素供給が不足しがちです。そのため、安静時心拍数はできるだけ低く(60〜100拍/分)保つことが望ましいとされています。

血圧が正常範囲に保たれる

ハーバード・ヘルス(2008年12月号)によると、運動によって促進される低い安静時心拍数は心血管系のリスクを低減し、寿命を延ばす可能性があります。研究では、速い心拍数が男性の高血圧と関連している一方で、低い心拍数の男性では高血圧の発生率が低いことが示されました。

動脈硬化リスクの低減

米国心臓病学会誌(2007年)では、低い安静時心拍数が冠動脈のアテローム性硬化のリスクを減少させると報告されています。プラークが蓄積すると血流が阻害され、最終的には心不全や死亡につながります。

寿命の延長

ノルウェーの研究では、約3万人を10年間追跡調査しました。開始時に安静時心拍数が70拍未満で、研究終了時までに85拍以上に上昇した人は、心拍数を70拍以下に保った人に比べて心血管疾患による死亡リスクが90%高くなっていました。

糖尿病合併症の軽減

2012年5月に『Diabetologia』に掲載された研究では、2型糖尿病患者の安静時心拍数が高いほど、心血管系の合併症や死亡リスクが上昇することが示されました。ただし、速い心拍数が直接的な原因なのか、他の健康状態が影響しているのかはまだ明らかにされていません。

骨粗鬆症性骨折リスクの低減

骨粗鬆症は骨密度が低下し、軽い外傷でも骨折しやすくなる疾患です。米国老年医学会誌(2002年3月号)によると、65歳以上の女性で安静時心拍数が80拍以上の人は、骨粗鬆症性骨折や心血管疾患のリスクが高まることが報告されています。

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