バルーン状動脈(動脈瘤)とは何か?
定義
バルーン状動脈とは、動脈の壁が膨らんで風船のようになる状態、すなわち動脈瘤のことです。血管壁が何らかの疾患や遺伝的要因、外傷により弱くなり、血圧の力で外側へ押し出されます。
重要性
動脈瘤は時間とともに拡大し、破裂や解離(血管壁の裂け目)を起こす恐れがあります。これにより内部出血が生じ、最悪の場合は致命的です。米国国立心肺血液研究所によると、破裂や解離は急性の命に関わる緊急事態です。
種類
最も一般的なのは大動脈にできる動脈瘤です。大動脈は胸部と腹部を走る主幹血管で、胸部にできるものは「胸部大動脈瘤」、腹部にできるものは「腹部大動脈瘤」と呼ばれます。脳の血管にできる脳動脈瘤も致死率が高く、米国では約15人に1人が生涯で脳動脈瘤を発症するとされています。
症状・治療
多くの動脈瘤は無症状で偶然に発見されます。診断後は血圧を下げる薬物療法が基本となり、サイズが大きい場合や破裂リスクが高い場合は外科的修復(血管内ステント留置や開腹手術)が行われます。
