ニコチンが血管に及ぼす影響とリスク

ニコチンはアルカロイドに属する化合物で、タバコをはじめとするさまざまな植物に含まれます。中枢神経系を刺激し依存性をもたらす一方で、血管系に対しても複数の影響を及ぼします。本稿では、ニコチンが動脈に与える主な作用とその健康リスクについて解説します。

血圧への影響

  • ニコチンは交感神経を刺激し、心拍数と心拍出量を増加させます。その結果、動脈内圧が上昇し、高血圧のリスクが高まります。

動脈への直接的な影響

  • 血管平滑筋を収縮させる血管収縮作用(バソコンストリクション)を持ち、血管径が狭くなることで血圧がさらに上がります。

脂質代謝への影響

  • ニコチンは体内のコレステロールや中性脂肪の放出を促進し、血中脂質濃度を上昇させます。これらは動脈硬化性プラークの主要成分となります。

血栓形成への影響

  • プラスミノーゲン活性化因子阻害因子‑1(PAI‑1)の産生が増加し、血液凝固が促進されます。そのため、動脈内で血栓ができやすくなります。

影響が顕著な部位

  • 特に手足の末梢血管は径が細く、ニコチンによる血管収縮や血圧上昇の影響を受けやすいです。

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