子どもの咳止め薬がもたらす危険性
乳児用タイレノールの誤解
「乳児用タイレノール」は実は2歳以上の子ども向けです。表示をよく読まないと、誤って2歳未満の赤ちゃんに投与してしまう危険があります。米国疾病予防管理センター(CDC)と全国医療検査官協会は、2004〜2005年に2歳未満の乳児が風邪・咳止め薬の副作用で救急搬送されたケースが1500件以上あると報告しています。その多くは鼻づまり薬であるプソイドエフェドリンが過剰に含まれており、致死的な濃度に達していました。
ラベルを必ず読む
子どもに咳止め薬を与える前に、成分・用量・注意事項を必ず確認してください。文字が小さく読みにくい場合は拡大鏡やスマートフォンで拡大して確認しましょう。
プソイドエフェドリン、去痰剤、鼻づまり薬、抗ヒスタミン薬、咳止め成分が含まれている製品は使用しないでください。また、同じ有効成分が含まれる複数の薬を同時に与えると、知らずに過剰投与となります。
過剰投与のリスクと症状
小児が過剰に服用すると呼吸停止や意識消失を起こすことがあります。米国食品医薬品局(FDA)は、2歳未満の子どもに風邪・咳止め薬の使用を推奨していません。実際、これらの市販薬は効果が証明されていないうえ、発作、心臓障害、幻覚、めまい、眠気、錯乱、頻脈、協調運動障害、言語不明瞭、嘔吐、腹痛、手足のしびれなどの副作用を引き起こす可能性があります。
専門家の見解(ルイ・ヴァーナッキオ博士)
ボストン大学スロン疫学センターの助教であるルイ・ヴァーナッキオ博士によると、毎週少なくとも10人に1人の子どもが風邪・咳止め薬を使用しています。その多くは2歳未満または2〜5歳の幼児です。現時点でこれらの薬が有効である根拠は不十分です。
FDAは2歳未満の子どもへの使用を禁じており、リスクが高すぎるとしています。現在、6歳以下の子どもに対する安全性調査が継続されています。
小児科医に相談しましょう
2歳未満の子どもは年間8〜10回の風邪を経験します。用量を減らしてもリスクは残ります。特に生後3か月未満で風邪の兆候が見られた場合は、すぐに小児科医を受診してください。早期に適切な処置を受けることで、重篤な合併症を防げます。
保護者が症状緩和を求める場合、加湿器や温かい蒸気などの非薬物的手段が有効です。市販薬を使用する前に必ず小児科医に相談し、適切な用量や代替策を確認しましょう。
