肺炎球菌感染症
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は、市中で最も一般的な細菌性肺炎の原因菌です。中耳炎、菌血症、髄膜炎を引き起こすこともあります。高齢者、乳幼児、HIV感染者、血液疾患、糖尿病、アルコール依存症、鎌状赤血球症の患者は特に罹患しやすく、重症例では致死率が高くなります。
症状
- 持続的な咳や血痰
- 高熱・悪寒
- 胸部の痛みや不快感
- 頭痛、呼吸困難、耳の痛み、頸部硬直
診断
- 血液培養
- 腰椎穿刺(髄液検査)
- 胸部X線検査
治療
- ペニシリン耐性株が増えているため、培養結果に基づき抗生物質を選択します。
- ペニシリン耐性の場合は高用量のペニシリン、またはセフトリアキソンやバンコマイシンなどの第3世代セフェムやグリコペプチド系薬剤が使用されます。
合併症
- 肺炎球菌は菌血症の原因の約30%を占め、血流中に感染が拡がります。
- 成人の髄膜炎の最も一般的な原因菌であり、子供では2番目に多い原因菌です。
予防
- 肺炎球菌ワクチン接種により感染リスクを大幅に低減できます。
- 65歳以上、HIV感染、がん治療中、脾臓摘出術を受けた方は特に接種が推奨されます。
- 肝疾患、アルコール依存、糖尿病、喘息など呼吸器疾患を持つ人もワクチン接種の対象です。
