インフルエンザですか、風邪ですか?見分け方ガイド
毎日、多くの人が風邪やインフルエンザの症状で医師を受診します。症状は似ているため、違いが分からない人も少なくありません。治療薬は症状緩和に役立ちますが、まずはインフルエンザか風邪かを正しく判断することが重要です。
風邪
風邪の症状は主に頭部に局所的に現れます。鼻水、喉の痛み、くしゃみが代表的です。多くの人は秋冬の寒い季節に風邪をひきやすく、これは屋内で過ごす時間が増え、他人との距離が近くなるためです。また、室内の暖房が鼻粘膜を乾燥させ、感染リスクを高めます。風邪は一年中起こり得ますが、原因となるウイルスは約200種類あり、1年に複数回かかることも珍しくありません。
インフルエンザ
インフルエンザはウイルス性の呼吸器感染症で、全身に症状が現れます。発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛などが典型的です。主に10月中旬から3月までの季節に流行し、風邪に比べ診断がしやすいです。インフルエンザはA型、B型、C型の3種類が主流で、風邪のように数百種類のウイルスがあるわけではありません。そのため、1年に複数回罹ることは稀です。
興味深い点
インフルエンザでは高熱が出ることが多く、風邪では微熱程度にとどまることが一般的です。特に子供は免疫が未熟なため、風邪でも熱が上がりやすいです。食欲に関しては、風邪のときは通常通りですが、喉が痛い場合は飲みやすいものを好む傾向があります。一方、インフルエンザでは食欲が低下し、嘔吐を伴うこともあります。
期間
風邪の症状は数日で改善し、1週間程度で完全に消失します。後遺症はほとんどありません。インフルエンザは症状が数週間続くことがあり、特に基礎疾患がある高齢者や小児では合併症のリスクが高まります。症状が収まった後も、数週間にわたって倦怠感が残ることがあります。
治療
風邪もインフルエンザも根本的な治療法はありませんが、インフルエンザは毎年、前年に流行した株を基にしたワクチンが提供されます。また、抗インフルエンザ薬は症状の期間を短縮し、感染リスクを減少させます。風邪の対処法は、市販の鎮痛剤や鼻づまり解消薬の使用です。抗生物質はウイルス性の風邪やインフルエンザには効果がありませんが、インフルエンザが二次的に肺炎などの細菌感染を起こした場合は有効です。
インフルエンザの歴史
20世紀初頭の1918〜1919年のインフルエンザ大流行(スペイン風邪)では、2000万人以上が死亡しました。現在でも米国だけで毎年3万6000人以上がインフルエンザで死亡しています。死亡例は免疫力低下や基礎疾患を抱える人に多く見られます。風邪は不快ではありますが、インフルエンザほど致命的ではありません。
