デキストロメトルファンの用途と乱用について

デキストロメトルファンは、市販の風邪薬に含まれる咳止め成分です。通常用量では咳を抑える効果がありますが、高用量での摂取は多幸感や幻覚を引き起こすことがあります。

医療目的での使用

デキストロメトルファンは単剤または他の風邪・インフルエンザ薬と組み合わせて使用されます。併用薬には鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、去痰剤、鼻炎薬などが含まれることが多いです。成人の一般的な用量は 1 回 15〜30 mg を 1 日 3〜4 回で、咳止め効果は約 5〜6 時間持続します。

不適切な使用

医師の指示や添付文書に従って服用すれば副作用は稀です。ただし、喘息、喫煙、肺気腫による咳には効果がありません。アルコールと同時に摂取すると思考や反応速度が低下しやすく、抗うつ薬や覚醒剤との併用は危険な副作用を増強します。

違法・レクリエーション的乱用

米国司法省の報告によると、若年層が市販薬という手軽さを利用し、過剰摂取で多幸感や時間感覚の変化、聴覚・視覚幻覚を狙っています。ストリートでは「DXM」「CCC」「Triple C」「Skittles」「Robo」「Poor Man's PCP」などと呼ばれます。

デキストロメトルファン乱用の4段階

乱用者は用量に応じて次の4つの段階(プレートー)を経験すると報告しています。

  • 第1プレートー(100〜200 mg):軽い刺激感。
  • 第2プレートー(200〜400 mg):多幸感と幻覚。
  • 第3プレートー(300〜600 mg):視覚の歪み、協調運動障害。
  • 第4プレートー(500〜1500 mg):解離性鎮静(強い鎮痛・健忘、呼吸と心拍は維持)。

法的ステータス

デキストロメトルファンは米国司法省の管理対象薬物ではありません。1970 年に DEA のスケジュールから除外されましたが、現在は乱用の増加を受けて再検討が進められています。

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