セロトニン受容体とは何か?
歴史
セロトニンは1940年代に発見され、1950年代にはラットの脳に2つの異なる受容体部位が確認されました。その後、さらに多くの受容体が同定され、セロトニン受容体は脳内の様々な神経伝達物質やホルモンの量を調整し、体の多くの機能を制御することが分かっています。受容体の調節機能は1970年代に明らかになり、以降も研究が続けられています。
気分調節
セロトニン受容体は、攻撃性や不安、うつなどの感情に関与する神経伝達物質を調整します。そのため、多くの抗精神病薬や抗うつ薬はセロトニン受容体を標的にしています。セロトニンが不足すると軽度のうつ状態を引き起こすことがあります。
その他の機能
セロトニンは食欲抑制にも関与しており、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使用すると体重が減少することがあります。また、記憶、学習、認知機能の向上にも寄与します。抗うつ薬投与中は、セロトニン受容体がセロトニンや他のホルモンの産生を増加させます。
違法薬物との関係
セロトニン産生が過剰になると多幸感が得られますが、ヘロインやオキシコドンなどのオピオイドはセロトニンやエンドルフィンの大量放出を促します。その結果、セロトニン症候群が起こり、重篤な場合は致死的になることがあります。
