GP(一般診療医)とは

GPはGeneral Practitionerの略で、専門医ではなく、あらゆる病気を診療する医師です。うつ症状が疑われる患者に対して、正確な診断や適切な治療計画の立案、必要に応じて専門医への紹介を行います。GPは多様な疾患の経験があり、客観的な聞き手として患者の話を丁寧に聞き取ります。

うつ病(大うつ病性障害)とは

うつ病は日常生活を著しく阻害する精神障害で、主な症状は長期間にわたる悲しみや無気力です。その他の症状として、社会的な引きこもり、趣味への興味喪失、疲労感、睡眠障害、食欲変化などがあります。重度の場合、自殺念慮や自殺行動に至ることもあります。

診断の方法

イングランドの国民保健サービス(NHS)によれば、うつ病の診断に特定の臨床検査はありません。GPは患者の最近の感情や気分を問う面接や質問票を用いて診断します。また、身体的な疾患がうつ症状を引き起こしていないか確認するために、身体検査や血液検査を行うこともあります。

DSM(診断・統計マニュアル)

米国精神医学会が発行するDSMは、うつ病を含む精神障害の診断基準を示すマニュアルです。GPは患者がDSMに示された基準(例:抑うつ気分・興味・快感の喪失が2週間以上続くなど)を満たすかどうかを確認し、うつ病と診断します。

簡易質問でのスクリーニング

2003年に英国医学雑誌(BMJ)で報告された研究によれば、GPが口頭で以下の2つの質問を行うだけで、ほとんどのうつ病患者を見つけ出すことが可能です。

  • 「過去1か月間、落ち込んだり、絶望的な気持ちが頻繁にありましたか?」
  • 「過去1か月間、物事に対する興味や喜びがほとんど感じられませんでしたか?」

うつ病リスク予測テスト

2008年にロンドン大学ユニバーシティ・カレッジが開発したリスクアルゴリズムは、オンライン質問票の回答を元に、うつ病発症リスクを予測する手法です。心血管疾患のリスク評価と同様のアプローチで、GPが予防的介入を検討する材料となります。