臨床的うつ病の診断と対策
臨床的なうつ病は、脳内の化学的不均衡が原因で、身体的・感情的にさまざまな問題を引き起こす精神疾患です。慢性的な状態とみなされ、長期的な治療とケアが必要です。世界中で最も一般的な疾患のひとつですが、精神疾患への偏見や症状が他の病気と混同されやすいことから、診断・治療が遅れることがあります。
主な症状
- 倦怠感や疲労感が続く
- 体重の増減(急激な増減も含む)
- 趣味や活動への興味・関心の喪失
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- 悲しみや絶望感が続く
- 集中力・意思決定力の低下
- 性欲の低下
- 頻繁な泣き出しや感情の起伏
スクリーニング(簡易診断)
定期健診や健康診断の際に、うつ病質問票やスクリーニングが実施されることがあります。代表的なツールは、ハミルトン評価尺度(HAM-D)とベックうつ病自己評価尺度(BDI)です。
心理評価
臨床医がうつ病の疑いを持った場合、または本人がうつと感じている場合は、精神科医や臨床心理士による心理評価が行われます。評価では、行動・感情・思考のパターン、うつ症状の出現時期、そして自殺念慮の有無が確認されます。
身体検査
うつ病と類似した症状を示す他の疾患を除外するために、身体検査や問診が行われます。血液検査(全血球計算、甲状腺機能検査など)も併せて実施し、身体的要因をチェックします。
治療法
うつ病の治療は薬物療法と心理療法の併用が一般的です。
- 抗うつ薬:SSRI、SNRI、三環系、四環系、MAOI など
- 心理療法:個別カウンセリング、グループセラピーなど
- 薬物療法が効果を示さない、または自殺リスクが高い場合は、電気けいれん療法(ECT)を検討します。
